そーさくびより ( はてブロ版 )

『そーさくびより』は本家が別にありますが、はてブロでは雑記をメインに書いて行こうとおもいます。

盲目体験ダイアログインザダークに参加して知ったこと【その1】

ダイアログインザダークとは盲目を身を持って体験するイベントです。
ずっと前に行ったイベントなんですが、思いだす機会があったので書いてみようと思います。
珍しい経験談だからネタになりそうですしね。

長いお話なので、いくつかに分けて書き綴ろうと思います。

 

ダイアログインザダークはこんなイベント

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引用元:ダイアログ・イン・ザ・ダークhttp://www.dialoginthedark.com/

どんな所でやるのかというと、僕達が行った時は六本木にある小さなビルの一室でした。
地下室を使って明かりを消した状態で行います。
簡易的な盲目体験イベントは目隠しをするだけの程度で行いますがこちらのイベントは目隠しをしないので比較的リアリティの高い盲目体験を行うことができます。

 

講師は盲目

参加費の支払いが終わり待合室で待っているとやがて講師が現れました
誰が講師かというと、盲目の人でした。
目を閉じながら当然のように歩き振る舞うので、説明を受けるまで気づきませんでした。

 

ダイアログインザダークでやった事

暗闇のプロである講師から白杖(はくじょう)を渡されました。
街中で盲目の人が持っている白い杖です。
その後は数人でチームを組み、いよいよ暗室へ進みました。

 

自己紹介

暗室はカーテンで区分けされており、そこでチームごとに自己紹介を行いました。
自己紹介といっても簡単で、ニックネームを名乗る程度です。
しかし、ここは明かりの無い地下室。一寸先は闇どころか本当に何もみえません。
相手の顔が見えないので名前と顔がまるで一致しません。
目の前に相手が居るのに声と名前を一致させなけばならないのです。
自己紹介のチャンスは各々一度だけ。
全員覚えられる筈もなく次のプログラムが始まります。

 

橋を設計

次の暗室に通されました。
遠くから水が流れる音が聞こえます。地下室なので、おそらく本当に水は流れていないと思います。
何が始まるんだろうとドキドキしているところで説明が始まりました。

 

ここは地下室ではなく、盲目の世界。
今は外に居ると考えてください。
私達が進む先には川が流れています。
川の対岸へ渡る為にアーチ状の橋をかけましょう。

 

すると、各チーム毎に何か手渡されました。
湾曲状の積み木でした。
8等分したバウムクーヘンのひとカケラのようなイメージです。
バウムクーヘンの層がバラバラになり、積み木になっています。
正しい順で重ねると、まさにバウムクーヘンのような形になるようです。

 

しかし、ここは闇の空間です。
皆さんお得意の目分量が使えません。
定規があっても目盛りを読めません。
重ねた結果を目視で確認する事もできません。
イベントの体験時間は決まっていますから、制限時間があります。
よってチームの皆と協力して早く正しく重ねる工夫が必要です。

 

そこで講師からアドバイスをいただきました。
物の長さを測るには、指や手や腕等の体の一部を使って「腕1つと手のひら2つ分」のように測るか、指標を探して「最小の積み木3.5個分」のように測ると良いそうです。
とはいえ、最小の積み木は1つだけ。体の長さは個人差があります。

いくつもある積み木の長さを測る為に、チームメンバーは各々任意の積み木を手に取ります。
しかし制限時間がある中でチームの皆が1つしか無い最小の積み木を順に回して行っては時間が足りません。
そこで、もうひとつのやり方を選ぶ事にしました。
メンバー各々が積み木を手に持ち、腕や手を使って大きさを測り、報告し合います。
とはいえ、メモは記録できないし、声の方角と報告を受けた大きさを脳で記憶するのも難しかったです。
チームの代表がなんとか集約したものの、それが正解かどうか目視で確認する事はできません。
手触りを便りに代表が並べ替えている間に制限時間を過ぎてしまいました。
掛けた橋が正しいかどうかはわかりませんが、こうして私たちは設定上、橋を掛ける事ができました。

 

そしてお話は次回へ続きます――

sousakubiyori.hatenablog.jp